Last Updated on 8か月 by MRマニアさん
最初のセッションでは、短めの文章でMRの特徴や他業種との違いなどをご紹介し、その後は項目ごとに詳細な特徴を紹介します。MRは特に仕事内容・収入面・福利厚生・待遇・転勤の有無・接待の有無などに皆さん興味があるようです。是非皆さんの就職・転職の参考にして下さい。
MRとは・・・
MRとは「Medical Representative」の略で、日本語では「医薬情報担当者」の略です。
これだけ聞いてもよくわからない方が多いと思います。
まず最初にお伝えしたいのは、MRは営業です。製薬会社の営業部門の営業さんという位置づけになります。そのため、一人一人に何らかの目標があり、大抵の会社(以後メーカー)では実績面と行動面の2つを総合して成績が決まります。これは他の業種でも似ていると思います。
メーカーによっては、目標実績が金額〇〇円のところもあれば、注射〇〇本というところもあります。
MRが仕事をする場所は、主に病院・クリニック(開業医)・調剤薬局になります。
上記のような場所で、医療従事者と呼ばれる人たちに対して、自社製品の紹介をします。紹介といってもルールがしっかり決まっていて、正しく医薬品を使って頂くことを目的として紹介します。他にも仕事内容としては、副作用情報収集などがあります。
MRになるには資格が必要?有名な大学卒が必要?薬学部卒でないとなれない?
MRになるには、入る前から特別な資格はいりません。4年制大学卒は必要ですが、有名でなくても良いです。無名でもほぼ関係ありません。英語は話せたら、上を目指せますがMRになるためには必須ではありません。
また薬学部卒も薬剤師の免許もいりません。知り合いや同僚には、資格持ちもいますが、合否に関係ありません。私自身も文系出身です。
MRのメリット、デメリットは?
- メリットは社会貢献度が高い職業、収入がある程度高い、何歳になっても高度な病気のことに携われる、営業車1台支給、パソコン・携帯電話支給、福利厚生もある程度ある、休みが取りやすい、比較的ホワイトな働き方が出来る、時間が有効に使える、薬価に守られている、株・RSUの分配があるなどです。
- デメリットですが、日々勉強が必要、会社/製品によっては多少詰められる、勤務時間が決まっていない、エリアによっては長距離運転が必要、怖い先生に意味もなく怒られると、他業種の人からみると、「それデメリット?」ってなります。あとは転勤が多いことです。
MRは他業種の営業と何が違うの?
違いは2つあります。
- まず、お金の話にはほとんどなりません。このお金とは、病院へ医薬品を納入する時の納入価や値引きなどになります。むしろお金の話をMRはしてはいけませんし、出来ません。
なぜなら、こういった話はMRではなくMSと呼ばれる医薬品専門の特約店(卸)の方たちが存在するからです。特約店の役割は、医薬品を医療現場に運ぶこと、医療従事者の方たちと医薬品の注文から発注、納品になります。MRとは切っても切れない非常に重要な方たちになります。 - もう1つの違いは、医薬品の価格が国で決まっている点です。病院などで扱っている医薬品には「薬価」という国で決まっている価格がついています。ずっと同じ価格ではなく、定期的に改訂はされますが、この金額を勝手に変えることは出来ません。
薬価の考え方は別の章でご紹介します。
MRは高収入なのか?
結果からいうと、高収入です。ただ在籍する会社、扱う製品によって幅はあります。
初任給は他業種とそこまで変わらないと思います。しかしながら30歳1000万、40歳1500万も夢ではないです。働き方、会社の選び方などでこれくらいの金額も狙えます。
また、例えば商社や広告代理店でもこれくらい、もしくはこれ以上稼げると思いますが、働いている時間が全く違いますし、MRには収入だけではないお得感が満載なのです
大学卒業して最初に就職する会社はどこが良いか?
これは実はよく聞かれます。私自身の考え方では、最初のメーカーでMRの基礎知識をしっかり身につけて欲しいと考えています。それが出来るのであれば、どこでも大丈夫です。
小規模の会社でも良いのですが、大学病院を経験することが中々出来ません。大規模の会社であれば、大学病院の担当者が主担当・サブといったように担当者を配置して新人でも大学病院を担当出来るチャンスはあります。
また、最近では領域特化型が多いこともあり、特約店に行かないもしくは特約店自体ほとんど知らないMRさえいます。この点は少し問題かなと私自身は思います。
高収入MRになるためには、何か1つのことがパーフェクトに出来てもなれません。すべてのことを1人でこなせるようになることが重要です。
MRは医師を接待することが多い?
結果からお伝えしますと、今はほとんどありません。
今の時代であるとすれば、慰労会という名前のものです。これは、自社が開催する講演会の司会や座長、演者の役を引き受けて実施頂いた医師の先生方と、講演会後に「ありがとうございます」という意味を込めての会となります。
1人あたりの金額も昔に比べると、かなり安価になったと感じます。
そのため、普通に仕事をやっていれば、こういった会に関わらないことも多いと思います。
メーカーによっては、全てを禁止している会社もあります。
皆さんが気になっている点を簡単にご紹介しました。詳細が知りたい方は、その項目を選んで頂ければ詳細を紹介しています。